スクリーン印刷教室-5
製版(乳剤塗布、露光、現像)
写真:塗布
塗布図1
塗布図2
露光図
現像/洗い出し
水道水orスプレーガンで
後露光
縁張り(銀テープで)
乳剤塗布

.枠、バケットを図1のような角度に保持して内側に1回、枠の上下を逆にして1回塗布します。(塗布図1)
.続けて外側に2回、枠の上下を逆にして2回塗布する。
  (塗布図2)
.45度以下で良く乾燥する。
4.2、3を繰り返し3~5回行う。

注意点

※バケットは紗にきつくあてて下さい。
※バケットからスクリーン上に流れ出た乳剤を掻き取る気持ちで塗って下さい。
※乾燥は45度以下で行って下さい。
※乳剤を扱う場所は、直射日光の入らないところで。
※乳剤は蛍光灯にも反応しますから待ち時間は光に当てないようにフタ  をして置いてください。
※感度の良い乳剤ですと、蛍光灯の元では作業できない場合があります。(専用のランプ(黄色の蛍光灯)を御用意ください)

露 光

.露光機に図(露光図1,2,3)のようにセットして2~10分、光をあてる。(乳剤の種類によって露光時間は違います。)

注意点

※露光時間は、乳剤の種類、露光機の性能によって変わります。最初は適度な露光時間を決めるために画像を作らず全面に段階的に光をあて、現像してみて下さい。現像の途中で膜が剥がれてしまうのは露光不足です。(乳剤が過度に厚いと同じ現象がおきます。)適度に露光してあれば相当手荒に扱っても剥がれません。
※露光図3のようにフィルムの画像がある方が乳剤に接する方です。(この露光機ですと、逆にすると細い線などはつぶれてしまいます。)
※乳剤面とフィルムの間は隙間が出来ないようにして下さい。

現 像

.水道水に1~2分浸けておく。
.水圧を掛けてゆるんだ乳剤を洗い流す。

注意点

※細かな画像は、しっかり水圧を掛けて洗い流して下さい。
※コピーした物をフィルムとして使用しますと、特にべた面に乳剤残りがでる場合があります。露光する前によくフィルムを点検するか、露光時間を少な目にして下さい。

後処理

.抜けなど問題がなければ、乾燥し
.後露光、画像形成時とは反対側は露光が不足がちです。1で問題なければ反対側からもう一度露光してください。
.仕上げ図のように接着剤面の保護と、乳剤と枠の間の乳剤が塗られてないところを、クラフトテープ、銀テープなどで保護、塞ぎます。

さあいよいよ印刷です。

他の製版方法

.上記で紹介したのは、写真製版法です。
.他にも切り抜きスクリーン、描画スクリーンetcがあります。
(詳細はこちら)

製版に必要な道具、乳剤


2020年4月更新